020 “ほどよく持たない暮らし”— シニア世代のミニマリズムと心の余白の見つけ方 (後編)—
- 空苑
- 4 日前
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シニア世代のミニマリズム 実践編
前回のブログでは、シニア世代にこそおすすめしたい「ほどよく持たない暮らし」や断捨離の基本、物を減らすことで心に余白を作る大切さについてお話しました。 読んでいただいた方は、少しずつでも「暮らしを軽やかにしたい」という気持ちが芽生えてきたのではないでしょうか?
では、実際に断捨離を始めるにはどう進めればよいのでしょうか?

断捨離のメリット|シニア世代が暮らしと心を整える理由
改めて前編で述べた、心身の健康や暮らしやすさに直結する断捨離のメリットを述べます。
生活が快適になる 物が減ることで、部屋が広く使えるようになり、掃除も簡単になります。転倒リスクも減り、安全で安心な暮らしを手に入れられます。
心の整理ができる 不要な物を手放すことで、過去の思い出や未練から解放され、前向きな気持ちになれます。心に余白ができることで、日々の暮らしも軽やかになります。
家族の負担を減らせる 元気なうちに整理しておくことで、残された家族が遺品整理で困ることがありません。断捨離は、自分だけでなく家族への思いやりでもあります。
物の管理が楽になる 必要な物だけを持つと、どこに何があるか把握しやすくなり、探し物のストレスも減ります。
断捨離のデメリットはあるのでしょうか?
センチメンタルな面を除けば、必要なものを誤って捨ててしまうリスクぐらいでしょうか。 大きなデメリットは感じませんでした。
シニアの断捨離 実際の段取り
断捨離とはいえ、なんでもかんでも捨てればよいというものではありません。 想い出の品ややっぱり必要だったものなどを勢い余って捨ててしまって、後で後悔する、なんてこともあるあるです。 そのためには、事前に十分な吟味の時間が必要必要だと思います。
1. カテゴリーごとに整理する
まずは物をカテゴリーで分けます。カテゴリーごとに数日掛けて、じっくり準備をしても良いと思います
家電・家具類
記念品やグッズ、日用品類
書類
書籍・CD・レコード
趣味の品 ゴルフ、釣り、アウトドア用品、楽器、など様々ですが人によってはこの部分が一番手離れの悪いカテゴリーかも知れません
食器・衣類
2. 捨てる基準を決める
全く不要なもの
愛用、愛着があっても一年以上使っていないもの
スペースを取る割に存在意味の薄いもの(スペースパフォーマンスが悪い)
3. 手放し方のポイント
断捨離で最も知りたいのは「手放し方」です。
丁寧に進めるには次の方法が有効です。
普通にゴミ箱行き(シュレッダー行きも含む) 私の場合は個人の特定できるものはシュレダーにかけました。 家庭用のものであれば数千円で売ってます。大量でなければ手動のものはさらに安価です。 私は安全面とめったに使わないことなどを考えて手動のものを買いました。
寄付や譲渡 使える物は誰かの役に立てると手放す罪悪感が和らぎます。
リサイクルショップやネット販売 中には現在ビンテージとして価値が出ているものもあるので、後で後悔することのないよう、ネットなどで価値を確認することがおすすめです。買取価格、鑑定能力も店によって大きな差があります。
粗大ごみや特殊処理品 そのまま捨てられない物は別に管理して、各自治体の規定に従って手続きを行います。
それぞれ付箋を付けて色分けするとわかりやすいと思います
また思い出の品や本、レコード、CDなどは、写真や録音などでデジタルデータとして残すと心の整理になります。
4. 衣類・食器はできるだけ残す
衣類や食器などは無理に捨てず収納を工夫して残すことをおすすめします。
災害や病気、経済的な事情など、人生には予期せぬ出来事が起こります。
普遍的なデザインのもの、サイズに左右されないものなどは、いざというときに必ず役に立ちます。
5. 準備が整ったら決行
リサイクルショップや寄付先の確認、粗大ごみの手配、デジタルデータ化まで全ての準備が整ったところで、いよいよ断捨離を決行です。 準備に時間をかけることで、必要なものを捨ててしまうリスクも減り、思い出の品とのお別れも納得して行えるはずです。
断捨離を楽しむコツ|シニアの快適ライフの秘訣
断捨離を「大変な作業」と考えると気が重くなります。
楽しむための工夫として、次の方法があります。
音楽をかけながら作業する
断捨離後のすっきりした部屋を想像する 生成AIで理想の部屋を描くのもよいとおもいます
付箋貼りは意外と見た目のやってる感が出てモチベーションが上がります
手放した物の数やリストを記録して達成感を味わいましょう
楽しみながら行うと、心も軽く、断捨離の効果が実感できます。
シニア世代の断捨離|捨ててたまるか!
どうしても判断に迷うものは、いったん残しましょう。わたしは、断捨離は捨てる作業ではなく、自分のこれからの人生に本当に必要なもの、捨ててはいけないものを選別することだと悟りました。
あまりドライ一辺倒にならずに、逆説的ですが「捨てない勇気」もシニア世代の断捨離の肝です。
シニア世代のミニマリズムを無理せず、自分のペースで少しずつ始めてみませんか?
まずは「今日は引き出し一つだけ」と決めてこつこつと準備を進めるなど、くれぐれも焦らず、納得のいく選定をして断捨離本番に臨みましょう。
頑張らない、諦めない、ハイエイジ・ハイライフ!


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