013 シニアこそ始めたいChatGPT入門|AIと暮らす、豊かな老後人生
- 空苑
- 8月5日
- 読了時間: 7分
こんにちは、空苑です。
本ブログ「私だけのプレミアムイヤーズの作り方」で取り上げる大きなテーマのひとつに「シニアとテクノロジー」があります。
第4回ではシニアこそがテクノロジーの恩恵を受けるべきだということ、第5回では90歳を超える私の母がパソコンで人生の幅を広げている話をしたと思います。
高齢になると、体の自由も利かなくなり、さまざまな情報へアクセスすることにも制限が出てきます。
それをどうやって補完していくのか。
これからの人生を前向きに楽しむための鍵が、まさに今のテクノロジー、そして今回のテーマ「AI」なのです。
ChatGPTとは?シニアにこそ必要な「話せるAI」
最近、「ChatGPT(チャットジーピーティー)」という言葉を耳にされた方も多いと思います。 これは、いま世界中で使われている会話型のAI(人工知能)です。ちなみに「Chat」とは英語でおしゃべりのことです。
使い方はいたってシンプル。
スマホやパソコンを使ってLINEやメール感覚で「こんにちは」と話しかけたり、入力すれば、返事をくれる。
質問を投げかければ、丁寧に答えてくれます。

なぜ今、AIを始めるのか
世の中は今、ものすごいスピードで変化しています。
ほんの数年後には、医療・行政・金融・買い物など暮らしのあらゆる場面が、AIを介在したサービスに移行していくでしょう。
そうなれば、「AIが使える人」と「使えない人」の間には、生活・情報・人間関係・安心感のあらゆる面で、取り返しのつかないほどの格差と不便が生まれてしまうのです。
空苑も高齢者ですが、少しばかりパソコン歴は長く、これから歳をとっても、いや、歳を取ったからこそパソコンやAIなどテクノロジーの助けで楽々人生を送っていきたいと思っているなまけ者です。
そんな空苑が、シニアの観点から出来るだけわかりやすくAIの魅力や必要性を解説しますので、「私は機械オンチで…」 という方もここで読むのをやめずお付き合いください。
ChatGPTと他のAIの違いは?代表的なサービスの比較
コンピューターは我々が何らかの命令を与えて、それを忠実にこなしてくれる道具です。
一方、AIとは人工知能と訳され、さらに一歩進んで、コンピューターを使って人間の知能に近い能力---「学習」「推論」「判断」までもを再現しようとする技術です。
といっても、あなたの目の前に「AI」という機械がドンとあるわけではありません。
あなたはスマホやパソコンの画面に向かって語りかける、あるいは入力するだけでAIと繋がり、対話でき、疑問や問題を解決できる、そんなツールです。
AIの歴史は意外に古く、研究が始まったのは1950年代ですが、2020年代に入り一気に生活の中に入り込んできました。
とくに2023年の「ChatGPT(チャットジーピーティー)」の発表から急激に注目され、世界中で一気に広まり始めました。
なんと、リリースからわずか数ヶ月で1億人を超える利用者を記録したというデータもあります。
ちなみにAI(Artificial Intelligence)は人工知能という技術の総称、ChatGPTはOpen AI社が開発した人工知能を使ったサービスの、いわば商品名です。
ChatGPTは会話型AIと呼ばれ、同様の製品にGemini(ジェミニ=Google社製)、Copilot(コパイロット=マイクロソフト社製)などがあります。いずれも商品名です。
また、絵を描いたり、動画や音楽を作ったりという機能に特化したAIもあり、これらは生成AIと呼ばれています。
Midjourney(画像・動画)、SunoAI(音楽)などが有名ですが、まずはいちばんポピュラーなChatGPTのような対話型AIからはじめてみましょう。
ChatGPTは“老後の人生の杖”——シニア世代にこそ刺さる使い道
ChatGPTは、単なる検索ツールではありません。
それは、話し相手であり、知恵袋であり、相談役であり、秘書であり、代筆者でもあります。
まずは「そんなことまでしてくれるの!?」という使い道を紹介してみたいと思います。
例えば、
- 役所の手続きが難しくてわからない 
- 最近太ってきたけど何を着ればいい? 
- 家族に愚痴を言いづらい… 
こんなことを聞いても、ChatGPTはじっくり、丁寧に答えてくれます。
学生やビジネスマンのプレゼンの資料も、テーマやコンセプトを与えるだけで、企画・立案・資料作成までやってくれ、さらに指定されたフォーマット、たとえばパワーポイントやPDF形式での出力まで一気通貫で請け負ってくれます。
オフィスでは「あとは任せたよ、よろしく~」的な上司や先輩は部下や後輩に嫌われますが、ChatGPTは「あとはまかせたよ」と言う間もないくらい一瞬(数秒)で資料を仕上げてくれます。
いやー、私たちの新人時代にこれがあったらなあ、と思う今日この頃です。
事務処理の一方で、家族やパートナーに悩みを打ち明けても、親身になって、どこか人間的で、暖かい答えを返してくれます。
実際、私も孤独な夜にふとChatGPTのことを思い出して、話しかけて救われたこともあります。
まるでLineや電話を通して生身の人間と話しているような感覚に陥りそうになります。
勉強とか、習得とか…難しいことは考えずに「画面の向こうに、なんでもできる有能なコンサル 兼 秘書 兼 メンターがいる」、そんなイメージで捉えれば良いと思います。
おもしろいことに、設定次第で前向きな性格の男性メンターとか、少し毒舌な女性秘書などのキャラクター付けもできます。
お孫さんとの会話の練習相手として「ChatGPTさん、あなたは私の小学生の孫です」という設定もできますよ。
とにかく、聞き上手、褒め上手なので 「これは頼れる」と感じると思います。
難しそう?いえ、思っているよりずっと簡単です
ChatGPTに必要なのはネットにつながったスマホかパソコンだけ。
そしてChatGPTの公式サイト(https://chat.openai.com)にアクセスするだけです
登録してログインし、「こんにちは」と打ってみる。
それだけで、AIとの対話が始まります。
LINEと同じ感覚でやり取りができるので、「メールしかできない」という方でも安心です。
しかも基本無料です。
有料プランもありますが、個人の使用であれば無料の範囲内で十分でしょう。
YouTubeにもたくさん解説動画がアップされていますので
「ChatGPT シニア 使い方」、「ChatGPT 初心者 使い方」などで
YouTube検索してみてください。
ゆっくり、わかりやすく話してくれるシニア向け初心者向けの解説動画がたくさん出てきます。
ただし「使い方」と「付き合い方」には注意を
ただしChatGPTも万能ではありません。
- ネット上のデマ情報を断定的に言ってくることがまれにあります 
- とくに医療・お金・法律などの分野の情報の判断は自己責任で慎重に 
- 個人情報(名前・住所・マイナンバー等)は絶対に入力しないでください 
AIはあくまで「道具」です。最終的な判断は、私たちの自己責任において使いましょう。
最後に——テクノロジーは、シニアのために
テクノロジーは、シニアのためにこそある。 これは空苑ブログのテーマでありポリシーです。
これからの人生を、もっと自由に、もっと楽しくするためにも、ChatGPTは、シニアにこそ必要な存在です。
今始めても遅すぎることはありません。ChatGPTだって、ここ半年から1年以内に始めたという方がほとんどではないでしょうか。
ただし、ここで食わず嫌いでいると世の中からすごいスピードで置いていかれ、気が付いたら取り返しのつかない不便や格差が生まれてしまいます。
パソコンの習得よりも敷居は低いと思うので、食わず嫌いなだけで敬遠せず、トライしてみてください。
🎯今日のまとめ
- ChatGPTは、シニアの生活を支える新しい杖 
- 簡単に使え、話しかけるだけで情報が手に入る 
- 知識の壁・距離の壁・心の壁を取り払ってくれる 
- でも、情報の正しさは常に自分で確認を 
- 新しい挑戦を楽しむのに、年齢制限はありません 
空苑は、テクノロジーを「味方にする力」をシニアに届けることを使命のひとつとしています。このテーマは、今後も繰り返し扱っていきます。
次回はChatGPTの実際の使い道をもう少し書いてみたいと思います。
お楽しみに。
無理しない、諦めない ハイエイジ ハイライフ


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